海外クラウド「GetResponce(ゲットレスポンス)」を利用したセールスレター配信

今回は海外のクラウド型のメール配信サービスGetResponce(ゲットレスポンス)についてレビューして行きたいと思います。
はじめにメール配信サービスと書きましたが、日本で人気のあるブラストメール(blastmail)や配配メールなどのメール配信サービスとはちょっとレベルが違いました。
日本のこれら人気サービスは、いまだにマルチパート配信とか、添付ファイルとか、HTMLメール配信が出来るとか、シンプルなテキストメールではなくて、色々デコレーションして配信ができすということをアピールしていたり、空メール、QRコード、クリック数測定なんかを多機能とアピールしていたりしますが、GetResponce(ゲットレスポンス)の場合、メール配信においては、ビジネスにおける豊富なテンプレートが揃っていて、クリック&ドラック式のエディタツールで、簡単にレスポンシブ仕様のセールスレターが誰でも簡単に出来るというものですし、それに加えて、マーケティングオートメーション、ランディングページ作成、ウェビナー機能(100人まで視聴可能)、パイプライン式のCRMシステムなどが備わっており、Eメールマーケティングを中心としたオンラインマーケティング総合プラットフォームというのが、正しい言い方になるのだと思います。
日本で人気のあるメール配信システムを挙げると、機能や料金は以下のような感じです。
例えば、配配メールのプランはLightプラン、Proプラン、Premiumプランと3つあります。Lightプラン(初期費 1万円・月額 1万円)はテキストメールの作成から配信・効果測定まで一式対応という内容で、Proプラン(初期費 3万円・月額 2万円)になると、Google Analytics連携、シンプルなステップメール、空メールなんかが出来るようになります。Premiumプラン(初期費 3万円・月額 5万円)になってやっとHTMLメールの配信が可能ということなのですが、STARTTLS(暗号化)対応、添付ファイル送信、外部システム連携などは全てオプションらしいです。
一方、ブラストメールは配配メールの機能はすべて揃った形で、部数ごとに料金体系が変わっていく形になっていて、初期費1万円に加えて、例えば5,000件のリストの場合は3,000円(0.6円/通)、10,000件のリストの場合は5,000円(0.5円/通)なので、国内では一番リーズナブルな価格設定ではないかと思います。機能もHTMLメール配信、マルチパート配信などの基本的なものからAPI連携まで全てこの料金で対応していました。
これに対してGetResponce(ゲットレスポンス)の場合は、Eメール、プロ、マックスと3つのコースに分かれており、それぞれがリストサイズによる従量課金制になっています。
EメールのコースはEメールマーケティングに特化したエントリーコースということですが、このコースですでにHTMLメール(レスポンシブ仕様のテンプレートを元に作成が可能)は勿論のこと、ランディングページ制作、マーケティングオートメーションの機能が備わっており、すぐに使えるブロックを配置するだけで直感的なワークフローを構築できるようになっています。
ランディングページ制作、マーケティングオートメーション付きなので、単純に部数だけで料金を比較するのは難しいのですが、GetResponce(ゲットレスポンス)に初期費用はなく、5000件のリストの場合は45ドル/月(約5,000円/月)、10,000件のリストの場合は65ドル/月(約7000円/月)です。
配配メールはちょっと高いので比較対象から外して、ブラストメールとGetResponce(ゲットレスポンス)のEメールのコースを年間費用で単純に比較してみましょう。まず5000リストの場合は、ブラストメールが46,000円/年に対して、GetResponce(ゲットレスポンス)60,000円/年、10,000リストの場合は、ブラストメールが70,000円/年に対して、GetResponce(ゲットレスポンス)84,000円/年でした。
単純比較するとブラストメールの方がリーズナブルと言えますが、年間で1~2万円を足すだけで豊富なレスポンシブ仕様のテンプレートを元にランディングページがいくつでも制作できるようになったり、本格的なマーケティングオートメーションの機能が利用できるようになるとも言えます。
次にプロのコースについて。このコース以降はもはや比較になる対象の日本のサービスは見当たりません。いわゆるマーケティングオートメーションのサービスと比較するとよいのかもしれませんが、GetResponce(ゲットレスポンス)の場合、100名が参加できるWebセミナーの機能があったり、高価なSFAクラウドにしか装備されていない営業パイプライン(営業プロセスをパイプラインに例えて、初回アポから受注までの流れを可視化し、分析や改善を行っていくマネジメント手法)のCRMが装備されていたり、書いていくときりがないのでこの記事では割愛しますが、オンラインマーケティング総合プラットフォームというのにふさわしいと言ったはこのためです。
その料金設定ですが、こちらもリスト数によって金額が変わっており、5000リストの場合は、49ドル/月(約5,400円/月)、10000リストの場合は75ドル/月(約8,000円/月)です。えっと思った人多いのではないでしょうか?日本のクラウドサービスの場合、ウェビナーなど動画配信が入ると月額5万円を下ることは少ないですし、それにマーケティングオートメーションやSFA(営業支援システム)も入るわけですから、桁が一つ違うぐらいリーズナブルだと思います。実際プロコースは一番人気があるらしく、3ユーザーまで使えるので、ディレクター、ライラー、デザイナーというように役割分担して使えます。
そしてマックスのコースは、10,000リストの場合から165ドル/月で利用できるのですが、プロ全機能に加えてカスタムDKIM(DomainKeys Identified Mail)、キャンペーンコンサルテーション、500名が参加できるWebセミナーの機能、そして5ユーザーまで使えるようになり、プロのマーケターの高度なニーズにも対応するスペシャル版のコースになっています。
実は弊社で「クラレボ」(名前の由来はクラウドレボリューションの略で、日本のウェブサービスよりも先進的でリーズナブルな海外のウェブサービスを日本企業に紹介して、レボリューションを起こそうという意味を込めて。)という海外ウェブサービスのプラットフォームを立ち上げようと考えているので、その際の営業ツールの一つにGetResponce(ゲットレスポンス)の利用を検討しています。
クラレボの営業に最適なのではないかと思ったのは、以下の理由です。
・インポートしたリストにセールスレターを配信してランディングページに誘導することが出来ること。
・クラレボのサービス紹介、取り扱いウェブサービス紹介、資料請求ダウンロードサービスのフォーム(兼 会員登録フォーム)付きのランディングページを設置できること。
・資料請求ダウンロードをトリガーにしたマーケティングオートメーションが行えること。
・法人営業に最適なウェビナーを行えること。
・Eコマース(ウェブでのサービス申込みの受注獲得)が利用できること。
・woocommerceB2B(クラレボの有料サービス申込み及び決済)にAPI連携できること。
・見やすい配信メールレポート機能があり、メールのROIが見える化すること。またA/Bテストも簡単に行えること。
・パイプライン管理式のCRMを使えること。
これらがプロコース(月額49ドル)(5000件のリスト)で実施できるのであれば、やって見る価値があると思いました。(国内のツールでこれをやろうと思ったら10万円以上しますしね。)
そしてこのコース申込後のメール制作やメール自動設定、ウェビナー開催についての作業、クラレボのサービス受注のためのCRMについての施策について相談しながら制作対応してくれるスタッフを、upworkもしくはfiverrでリクルーティングして、彼らに相談しながら進めていくのです。
試しに「GetResponse Specialists」(GetResponseの専門家)でGoogle検索してみてください。upwork(日本で言うランサーズやクラウドワークスみたいなサイト)がヒットするのですが、結構GetResponseを専門にして活動している人がいる事がわかると思います。中には固定報酬で作業をしている人もいるので意外と低価格で依頼できるかもしれません。
参考)https://www.upwork.com/hire/getresponse-freelancers/
fiverr(日本で言うココナラみたいはポジションのサイト)でも「Getresponse」を調べたら結構ヒットしました。「私はGetresponseのどんな不具合も直します 30$」「私はGetresponseの自動化設定をします 5$」などあります。ある程度評価のあるセラーなら信用できるので、ここで試してみても面白いかもしれません
参考)https://www.fiverr.com/search/gigs
予算的には上記に挙げた初期設定の全てを、500ドル~1,000ドル(55,000円~110,000円)で対応してくれる人をリクルーティングできれば、これ自体が一つの「ソリューション」ではないかと思います。ご希望の方がいましたら、私にお気軽にお声がけください。