【IT導入補助金2025】個人事業主のパソコン購入に使える?どこで買う?条件は?初めての方にもわかりやすく解説
日頃ご愛顧ありがとうございます。パークフィールド株式会社、補助金サポート担当です。
この記事では、IT導入補助金事務局の認定を受けた「IT導入支援事業者」である弊社担当スタッフが、
- 個人事業主のパソコン購入にIT導入補助金は使えるのか
- 個人事業主のパソコン購入にIT導入補助金が使える条件は
- 会社に内緒で副業をしているが、IT導入補助金は利用できる?
- IT導入補助金を使う場合、パソコンはどこで買えばいいのか
- 既に購入済のパソコンに対してもIT導入補助金は出るのか
- 申請や手続きはどうすればいいのか
- 何かデメリットや落とし穴はないのか
といった点について、初めての方にもわかりやすく解説していきます。
中小企業のITツール導入に使える『IT導入補助金』。実は、個人事業主やフリーランスなど、法人化していない事業者も使える補助金です。そんなIT導入補助金が「パソコンの購入にも使える」という話について、気になる方も多いようです。そこで今回は、「個人事業主のパソコン購入にIT導入補助金は使えるの?」という話や、実際のやり方(申請方法)について、初めての方にもわかりやすく解説していきます。
個人事業主のパソコン購入にIT導入補助金が使えるって本当?
まずは、「個人事業主のパソコン購入にIT導入補助金は使えるのか?」という点をお話しましょう。
結論から言えば、“使うこともできる”というのが適切な表現だと思います。ただし、「補助金がもらえてラッキー」「補助金でパソコンを買えてお得」といったような、単純な話ではありません。
パソコンの購入は、どうしてもまとまった出費が必要になるもの。”必要経費”とわかっていても、そう簡単には買えませんよね。ですが、そこに国の補助金が出るとなれば話は別。補助金を使ってパソコンを購入できるなら「お得」ですよね。とはいえ、「そんなにお得な話があるの?」「何か”落とし穴”があるんじゃないかな」と、かえって不安になる人もいるかと思います。
確かに実際には、「お得」ばかりの話ではありません。もちろん、不正利用をしなければ損をすることはありませんが、正しい知識を持っていないと、「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまうこともあり得ます。
パソコン購入“だけ”ではダメ!業務用ソフトの導入とセットで!
まず知っておくべきポイントは、IT導入補助金はパソコンを買うための補助金ではないという点です。
IT導入補助金は、簡単に言えば「ITツール(業務用ソフトウェアなど)を購入し、デジタル化を促進するための補助金」です。とはいえ、ソフトウェアを買っても、それを動かすパソコンがなければ意味がないですよね。なので「ソフトウェアを導入して業務をデジタル化します。そのソフトを動かすためのパソコンも一緒に買います」ということであれば、そのパソコンの購入費に対しても補助が出ることになります。
逆に言えば、パソコン購入“だけ”では、IT導入補助金を使うことはできません。
導入する業務用ソフト(ITツール)も、指定の中から選ぶ必要がある
さらに言えば、導入する業務用ソフトも、指定されたものの中から選ぶ必要があります。なんでも自由にソフトを買って補助金を得られるわけではなく、事務局に登録されている「ITツール」の中から選ばなければいけません。
登録されている「ITツール」には、会計ソフトやオフィスソフト、オンラインで共同作業ができるグループワークソフトなど、様々なものがあります。こうした中から、自分の仕事に合ったソフトを選んで導入することになります。
個人事業主がパソコン購入にIT導入補助金を使える条件とは
それでは、どうすれば個人事業主のパソコン購入にIT導入補助金を使えるのでしょうか。その条件と手順を詳しく見ていきましょう。
ここまでご案内した通り、「パソコンを買うだけ」ではなく「ITツール」の導入とセットであることが一つの条件。その「ITツール」も、自由に選べるわけではなく、IT導入補助金事務局に登録されたものの中から選ぶ必要があります。しかし、これ以外にも様々な条件があるので、一つ一つ整理して確認していきましょう。
条件1. 確定申告を行い、所得税を納税していること
まず第一の条件は、確定申告を行っていることです。IT導入補助金の申請には、個人事業主の場合、直近の確定申告書と所得税の納税証明書が必要となります。
そのため、
- 開業したての初年度で、確定申告をまだ一度も行っていない
- 副業として個人事業を営んでおり、確定申告をしていない
- 売上が少なすぎて確定申告が必要なかった
など、確定申告を行っていない場合や、所得税の納税証明書が取得できない事情がある場合、IT導入補助金を使うことはできません。
条件2. 事務局登録の「ITツール」と合わせてパソコンを購入すること
そして二つ目の条件が、IT導入補助金事務局に登録された「ITツール」を導入することです。登録されている「ITツール」には、会計ソフトやオフィスソフト、オンラインで共同作業ができるグループワークソフトなど、様々なものがあります。こうした中から、自分の仕事に合ったソフトを選んで導入する必要があります。
条件3. 事務局の認定を受けた「IT導入支援事業者」と一緒に行うこと
またIT導入補助金は、申請などの手続きやITツールの導入を、事務局の認定を受けた「導入支援事業者」と一緒に行う必要があります。個人事業主がIT導入補助金を利用する場合も、「導入支援事業者」との協力が不可欠です。自分ひとりで申請をしたり、ツールやパソコンを選んで購入しても、IT導入補助金の対象にはならないので注意が必要です。
条件4. IT導入補助金の申請を適切に行い、審査に通る(採択される)こと
補助金を受給するためには、適切に申請を行い、審査に通る(採択される)必要があります。審査に通るためには、補助金の仕組みやルール(制度)を正しく理解して、しっかりと準備を整えて、適切な方法で申請しなければいけません。
たとえば申請を行うためには、「gBizプライム」アカウントの取得や、「セキュリティアクション自己宣言」などの事前準備を整えて、公募要綱を満たす必要があります。申請の時期や方法も決められており、オンラインフォームに必要事項を入力して申請を行います。このフォームの入力内容も適切に整える必要があります。
IT導入補助金の申請には様々な要綱(満たすべき条件)があるため、はじめての方の場合、「よくわからないまま自分で申請して、理由もわからず審査に落ちてしまう」ということも十分にあり得ます。IT導入補助金の申請を行う際は、必ず「導入支援事業者」に相談しましょう。
《参考記事:以下の記事内で、IT導入補助金の審査のポイントについて具体的に解説しています》
条件5. 経費の全額を一時的に「全額立て替え払い」できること
補助金は、申請して審査に通ったらすぐに入金されるわけではありません。審査に通った後、ツールの導入やパソコンなどの備品購入を、一旦は全額自己負担で行います。全額を自分で支払った後、その領収書などの証憑類(取引や契約が正式に交わされたことを証明する書類)を添えて事務局に報告し、確認を経てから、その経費の一部が、予め定められたルールに基づいて入金される流れです。経費の全額を一時的に立て替え払いするため、十分な資金を用意しておく必要があります。
IT導入補助金が使えない?個人事業主のパソコン購入で審査が下りないケース
このように、「個人事業主のパソコン購入にIT導入補助金が使える」と言っても、実際には様々な条件や手順があります。そこで今度は逆に、「こんな場合は補助金が使えません」というケースをいくつか具体的に整理してみましょう。
既に購入済の場合は、補助金は下りない
まずは、「既に購入済の場合」についてです。パソコンやソフト(ITツール)など、既に購入済のものに対しては、補助金は下りません。「申請⇒採択⇒購入⇒報告」という手順を踏んで、はじめて補助金がもらえます。従って、採択(審査に通る)前に購入したものについては、補助の対象とならないため注意が必要です。
「パソコンの購入だけ」など、ITツールの導入とセットではない場合は、審査に通らない
IT導入補助金は、あくまで「ITツール(業務用ソフト)」の導入が対象です。パソコンの購入費も補助対象に認められるのは、「そのITツールを使うために必要だから」という理由です。ですので、「ITツールは導入せず、パソコンだけ買う」といった場合は、IT導入補助金の審査に通らず、補助金を受け取ることはできません。
家庭や趣味で使うパソコンの購入費用は対象外
あくまでIT導入補助金は「事業者向け」の補助金です。家庭や趣味で使う個人用のパソコン購入費は対象外となります。個人事業主の場合、「業務目的でも趣味など個人目的でも同じパソコンを使う」ということは現実的にあり得ると思いますが、あくまで「業務用の備品」として、ITツールとセットで購入しなければ対象にならないため、注意が必要です。
個人事業主として確定申告をしていない場合、IT導入補助金の審査に通らない
IT導入補助金の申請にあたっては、前年度の所得税の納税証明書が必要になります(※個人事業主の場合)。確定申告を行っていない場合などは、IT導入補助金の審査に通らないため気を付けましょう。
「IT導入支援事業者」に依頼せず、自分で申請を行った場合も審査に通らない
IT導入補助金は、事務局の認定を受けた「IT導入支援事業者」と一緒に取り組むことが条件の一つとなっています。そのため、IT導入支援事業者に依頼せず、自力で申請を行った場合も、審査に通らず補助金を受け取れなくなります。申請を考える場合は、かならず最初に「IT導入支援事業者」に相談しましょう。
個人事業主がIT導入補助金でパソコンを買う場合、どこで買えばいい?機種やスペックは?
Google検索を見ると、「個人事業主がIT導入補助金でパソコンを買う場合、どこで買えばいいの?」「パソコンの機種やメーカー、スペックは?」といった点が気になっている方も多いようです。こうした点についてもご案内しましょう。
パソコンを「どこで買う」という指定はなし!ただし、「パソコンを買うだけ」の補助金ではない
まずパソコンを買う場所やお店ですが、「どこで買う」という指定は特にありません。MicrosoftやAppleの公式通販で買っても良いですし、DELLやLenovoなどのパソコンメーカーから買っても、Amazonなどの通販サイトを使って購入しても問題ありません。ですがだからといって、「パソコンを買って申請すれば補助金がもらえる」わけではないので、注意が必要です。
- パソコンの購入は、補助金の申請をして審査に通ってから行う必要があります。
- パソコンを買うだけでなく、IT導入補助金事務局に登録された指定の「ITツール」の中から、自分の仕事に合ったものを選んで導入する必要があります。
- 補助金の申請は自分一人では行えません。補助金事務局の認定を受けた「導入支援事業者」と一緒に行う必要があります。
他にも様々な条件があるので、IT導入補助金を使ってパソコンを購入する場合、「どこで買えばいい?」という話の前に、まずIT導入支援事業者への相談が第一歩となります。
購入するパソコンの機種やメーカー、スペックは?これも特に指定なし!
IT導入補助金を使って購入するパソコンについて、機種やメーカー、スペック(性能)などの指定も特にありません。自分の仕事内容に合ったものを選ぶと良いでしょう。
例えば、オフィスソフトや会計ソフトを使ったり、メールチェック、オンライン会議、ホームページ運営やSNSの投稿に使うだけであれば、Windowsの最新モデルから、少し容量の大きめのものを買っておけば問題ありません。
参考例:たいていの業務は快適にできる!DELL XPS 8950 Windows11

具体的な参考例として、こちらの「DELL XPS 8950」というデスクトップPCをご紹介します。このぐらいのスペックであれば、ほとんどの一般的なPC業務で困ることは無いでしょう。なお、こちらの参考例はパソコン本体のみとなりますので、モニターやキーボード、マウス、ウェブカメラ等は別途購入する必要があります。また、凝った動画編集を行う場合や、デザイン・CAD系のソフトを動かす必要がある場合などは、「GPU」性能がもう少し優れた機種を選んだほうが良いでしょう。
参考例2:持ち運びも考えるなら、Microsoft Surface Pro

外回りなどでの持ち運びも考えるなら、Microsoft Surface Proがオススメです。ノートPCとしても、タブレットPCとしても扱える「2 in 1」タイプで、一般的な業務用として十分な性能を持っています。特に業務用PCの持ち運びを考える場合、セキュリティやトラブル時のサポートは非常に重要ですが、こちらはMicrosoft純正機種ということもあり、万全の備えです。
IT導入補助金で個人事業主がパソコンを買うのは難しい?
さて、ここまでお読みいただいて、いかがでしょうか。「役所にちょっと書類を出すだけで補助金をもらってパソコンが買えるんじゃないの?」と思っていた方にとっては、想像以上にハードルが高そうな印象かもしれません。確かに、簡単にパソコン代を国に出してもらえる仕組みだとは言えないのが現実です。IT導入補助金は国の施策であり、税金を原資としているため、しっかりとした手続きが必要になります。
しかし、経験豊富な「導入支援事業者」のサポートを受け、適切に申請を行えば、個人事業主でも、パソコン代を含めたITツール導入費の一部をIT導入補助金でまかなうことは可能です。
個人事業主の方も歓迎!パークフィールドのIT導入補助金申請サポート
弊社(パークフィールド株式会社)は、IT導入補助金事務局の認定を受けた「IT導入支援事業者」として、補助金申請やITツール導入のサポートをご提供しています。中小企業だけでなく、個人事業主やフリーランスの皆様のご相談も承っております。
IT導入補助金の条件やルールを厳守しつつ、お一人お一人のご希望や事業実態に沿う形で、補助金を正しく活用し、ITツール導入だけでなくパソコンや周辺機器の購入費用にも補助金を使えるよう、適切なサポートをご提供いたします。
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個人事業主のパソコン代にIT導入補助金を使う際の、よくある質問と回答
個人事業主がIT導入補助金を活用してパソコンを購入するためには、さまざまな条件や手順があります。そうしたポイントを、わかりやすくQ&A形式にまとめました。ここまでの記事でご紹介した内容も含めて、改めて整理してみましょう。
- 個人事業主のパソコン購入にIT導入補助金は使えますか?
-
はい、使えます。ただし、IT導入補助金の利用条件(公募要綱)に沿っていることや、補助金の審査に通る(採択される)ことが必要です。
- 会社に内緒で副業をしていますが、IT導入補助金は使えますか?
-
確定申告を行っているかによります。「会社に内緒で副業をしている」という場合、会社にバレないために確定申告を行っていないケースも多くなりますが、そうした場合はIT導入補助金を利用するのは難しくなると考えられます。
- 主婦ですが在宅で個人事業主として副業をしています。IT導入補助金は使えますか?
-
条件に当てはまれば可能です。主婦の副業として在宅ワークで個人事業を行っている場合でも、確定申告を行っていて納税証明書が出せることや、前年の売上が一定以上あるなど、条件に当てはまればIT導入補助金を申請できる可能性があります(※目安として、前年の売上が200万円以上)。IT導入補助金の条件(公募要綱)を満たし、適切な手順と内容で申請を行うことが必須ですので、まずはご相談下さい。
- 開業してまだ日が浅いのですが、IT導入補助金でパソコンを買うことはできますか?
-
前年の確定申告を行っているかがポイントです。IT導入補助金の条件には、事業年数については特に定めはありません。しかし実際には、前年の確定申告に基づく納税証明書の提出が必要となります。そのため、開業して一年以内など、まだ確定申告を行った実績がない場合は、IT導入補助金を利用できない可能性が高くなります。
- ITツールは要らないので、パソコンだけ買いたいです。IT導入補助金を使えますか?
-
いいえ。「パソコンの購入だけ」の場合、IT導入補助金は利用できません。IT導入補助金を使うためには、必ず「ITツール」の導入が必要となります。
- 購入するソフトは何でも良いですか?
-
事務局に登録された「ITツール」の中から選ぶ必要があります。登録済のITツールはいずれも業務用で、オフィスソフトやテレワークソフト、会計ソフト、決済システムなど様々なものがあります。ご自身の仕事にとって必要なものを、登録ITツールの中から選びましょう。
- 仕事に使っているパソコンがあります。IT導入補助金を申請すれば補助金が出ますか?
-
残念ながら、既にご利用中(購入済)のものは、補助金の対象外です。IT導入補助金は、申請⇒採択⇒購入(導入)⇒報告という手順を経る必要がありますので、採択前に購入したパソコンやソフトなどは対象外となります。
- IT導入補助金を使って買うパソコンは、どこで買えばいいですか?
-
パソコンをどこで買うかについては、特に指定はありません。ただし、「補助金を申請し、採択されてから購入する」「事務局の認定を受けた導入支援事業者と相談して購入する」といった手順を踏む必要があります。
まずは補助金無料診断から!
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